【長編版】冷徹弁護士の甘い執着〜八年前の初恋相手に、もう一度捕らわれる〜
案内されたのは最高級のスイートルームだった。
正樹がカードキーをかざして扉を開けると、そこには言葉を失うほどの煌びやかな空間が広がっていた。
大理石の床や天井から吊り下げられたクリスタルのシャンデリア。そして何より、壁一面のガラス窓の向こうに広がる東京の夜景。
すべてが夢のようで、麻里は思わず感嘆のため息をついた。
「すごい……」
「もっと近くで見たらどうだ?」
正樹が麻里の肩を抱いて窓際へとエスコートする。
ガラス窓の前に立つと、見渡す限りの光の粒が星たちに負けないくらい東京の夜を彩っていた。
「わぁ……いい眺めですね」
「そうだな。麻里と見られて良かった」
「私もです! 夢みたい」
麻里がそう言うと、突然背後から正樹の大きな身体にすっぽりと包み込まれた。彼の長い腕が麻里の腰に回され、ぐいと後ろから引き寄せられる。
「ど、どうしたんですか?」
「本当に夢みたいだ……」
正樹の低くかすれた声が麻里の耳を撫でた。
心臓がどきりと跳ねる。一瞬、彼が泣いているのかと思ったのだ。
「麻里と再会できて、こうして共に過ごせるなんてな」
「正樹さん……。私も、もう会えないと思っていました。それなのに同じ法廷に立ったり、一緒に暮らしたり……幸せです」
麻里が振り向いて微笑むと、彼はベストの内ポケットから小さなベロア調のケースを取り出した。
「裁判が終わるまでは麻里の負担になるだろうと思って我慢していたんだが……ようやく言える。麻里、愛してる。結婚してほしい」
開かれたそのケースの中には大粒のダイヤモンドリング散りばめられた指輪がキラキラと光を反射していた。
「ようやく再会出来た時、付き合い始めた時、一緒に暮らし始めた時……。麻里を思う気持ちがどんどんと大きくなっていた。もう抑えられない。麻里とこの先の人生も共に歩みたいんだ」
眼鏡の奥の瞳には、真剣な光が揺らめいていた。
麻里は正樹と指輪を呆然と眺めていた。
「私……? 本当に私なんかでいいんですか?」
「麻里がいいんだ。他の人は考えられない」
正樹の言葉に麻里の視界がどんどん歪んでいく。
気がつくと涙を溢しながら頷いていた。
「私も、正樹さんと結婚したいです。愛しています」
すると彼は麻里の震える左手を取り、薬指へ指輪をそっと滑り込ませた。
そのまま指を絡ませて握りしめると、麻里の顎を持ち上げてそっとキスをした。
「良かった……」
彼の安堵の表情が愛おしくて、麻里は思わず彼に抱きついた。
涙が彼のシャツに吸い込まれていく。けれどそんなことも気にせず麻里はぎゅうぎゅうと抱き締める腕に力を込めた。
「本当に本当に大好きですから!」
「それは熱烈だな」
恥ずかしさを捨てて叫ぶように宣言すると、彼は喉を鳴らして笑っていた。
正樹がカードキーをかざして扉を開けると、そこには言葉を失うほどの煌びやかな空間が広がっていた。
大理石の床や天井から吊り下げられたクリスタルのシャンデリア。そして何より、壁一面のガラス窓の向こうに広がる東京の夜景。
すべてが夢のようで、麻里は思わず感嘆のため息をついた。
「すごい……」
「もっと近くで見たらどうだ?」
正樹が麻里の肩を抱いて窓際へとエスコートする。
ガラス窓の前に立つと、見渡す限りの光の粒が星たちに負けないくらい東京の夜を彩っていた。
「わぁ……いい眺めですね」
「そうだな。麻里と見られて良かった」
「私もです! 夢みたい」
麻里がそう言うと、突然背後から正樹の大きな身体にすっぽりと包み込まれた。彼の長い腕が麻里の腰に回され、ぐいと後ろから引き寄せられる。
「ど、どうしたんですか?」
「本当に夢みたいだ……」
正樹の低くかすれた声が麻里の耳を撫でた。
心臓がどきりと跳ねる。一瞬、彼が泣いているのかと思ったのだ。
「麻里と再会できて、こうして共に過ごせるなんてな」
「正樹さん……。私も、もう会えないと思っていました。それなのに同じ法廷に立ったり、一緒に暮らしたり……幸せです」
麻里が振り向いて微笑むと、彼はベストの内ポケットから小さなベロア調のケースを取り出した。
「裁判が終わるまでは麻里の負担になるだろうと思って我慢していたんだが……ようやく言える。麻里、愛してる。結婚してほしい」
開かれたそのケースの中には大粒のダイヤモンドリング散りばめられた指輪がキラキラと光を反射していた。
「ようやく再会出来た時、付き合い始めた時、一緒に暮らし始めた時……。麻里を思う気持ちがどんどんと大きくなっていた。もう抑えられない。麻里とこの先の人生も共に歩みたいんだ」
眼鏡の奥の瞳には、真剣な光が揺らめいていた。
麻里は正樹と指輪を呆然と眺めていた。
「私……? 本当に私なんかでいいんですか?」
「麻里がいいんだ。他の人は考えられない」
正樹の言葉に麻里の視界がどんどん歪んでいく。
気がつくと涙を溢しながら頷いていた。
「私も、正樹さんと結婚したいです。愛しています」
すると彼は麻里の震える左手を取り、薬指へ指輪をそっと滑り込ませた。
そのまま指を絡ませて握りしめると、麻里の顎を持ち上げてそっとキスをした。
「良かった……」
彼の安堵の表情が愛おしくて、麻里は思わず彼に抱きついた。
涙が彼のシャツに吸い込まれていく。けれどそんなことも気にせず麻里はぎゅうぎゅうと抱き締める腕に力を込めた。
「本当に本当に大好きですから!」
「それは熱烈だな」
恥ずかしさを捨てて叫ぶように宣言すると、彼は喉を鳴らして笑っていた。