【長編版】冷徹弁護士の甘い執着〜八年前の初恋相手に、もう一度捕らわれる〜
「お、お風呂上がりました……」
夜も深まったスイートルームで、麻里はベッドの前で身体を固くしていた。
プロポーズされた後、窓際のソファーに座り一杯だけ乾杯をした二人だったが、時間も遅かったためそろそろ寝ようとなったのだ。
(今日も、一緒に寝る……のよね?)
いつもと同じ。場所が違うだけ。
そう思うのに、麻里の心臓はいつも以上にドキドキと煩いくらいに音を立てていた。
二人が寝ても余るほど大きなベッドには、先に風呂から上がった正樹が寛いでいる。
麻里が立ちすくんでいると、彼は不思議そうに首をかしげた。
「麻里?」
「はっ、はい!」
身体をびくりと震わせると、彼が面白そうにくすりと笑みを漏らす。
「おいで」
正樹が両手を広げる。
麻里は吸い寄せられるように彼の腕の中へと収まった。
「緊張してるのか?」
耳元で囁かれ、麻里は正直にこくんと頷いた。
すると頬に手を添えられ、そのまま口づけをされる。想像以上に深いキスに麻里は目を丸くした。
彼のガウンをぎゅっと握りしめると、ようやく解放される。
「……はぁっ、ま、正樹さん」
「俺も緊張してる」
正樹は少し照れたように微笑むと、もう一度麻里を抱き締めた。
「愛してる。麻里の全てが欲しい」
「わ、私も……」
そっと柔らかなシルクのベッドに押し倒される。
色気を孕んだ彼の視線が麻里を絡めとる。
「嫌ならしない。……構わないか?」
「はい」
彼に頭を撫でられ小さく頷いた。
心臓は煩く、全身が熱い。けれど、そんなことはもう気にならなかった。
正樹の手が麻里の背中へと回り、ドレスのファスナーがゆっくりと下ろされる。
繊細なレースのドレスが肩からするりと滑り落ち、正樹の指が麻里の素肌に触れる。麻里の身体が小さく震えた。
「正樹さん……」
麻里が正樹の首に腕を回して抱きよせると、彼は苦悩の表情を浮かべながら麻里の鎖骨に唇を落とした。
「あまり煽られると、抑えが効かなくなる」
「大丈夫です。だからっ……」
麻里が言い終わらない内に唇を奪われる。
二人の熱が混ざり合い、溶け合っていくようだった。
翌朝。カーテンの隙間から差し込んだ柔らかな白い光に、麻里は目を覚ました。
肌に触れるシーツの心地よさに身体を丸めると、隣で正樹が身じろぐ気配がした。
「おはよう」
「お、おはようございます」
正樹に視線を向けると、彼が愛おしそうに麻里をじっと見つめていた。
「いつから見てたんですか?」
「少し前から。相変わらず気持ち良さそうに寝るんだな」
正樹は笑いながら麻里を抱きよせる。そして「そういえば」と口を開いた。
「昨日のお礼、もらってもいいか?」
「昨日のって……ドレスの、ですか? もちろんですけど、何を……?」
麻里が首を傾げると、正樹が笑みを溢す。
「麻里からキスして」
「え?」
麻里が声を上げると、彼は目を閉じて「ほら」と麻里を促した。
(私から!? そういえば、したことない……昨日だって)
昨夜のことを思いだし、顔が熱くなる。
拳をぎゅっと握って覚悟を決める。
正樹の頬にそっと触れると、そのまま唇と押し当てた。
「はいっ、しましたよ」
麻里が恥ずかしさを隠すように宣言すると、彼は至極楽しそうに喉を鳴らした。
「俺の妻は随分と可愛らしいな」
「つっ……!」
言い終わらない内に唇を奪われる。
そして溺れるほどのキスをした。
夜も深まったスイートルームで、麻里はベッドの前で身体を固くしていた。
プロポーズされた後、窓際のソファーに座り一杯だけ乾杯をした二人だったが、時間も遅かったためそろそろ寝ようとなったのだ。
(今日も、一緒に寝る……のよね?)
いつもと同じ。場所が違うだけ。
そう思うのに、麻里の心臓はいつも以上にドキドキと煩いくらいに音を立てていた。
二人が寝ても余るほど大きなベッドには、先に風呂から上がった正樹が寛いでいる。
麻里が立ちすくんでいると、彼は不思議そうに首をかしげた。
「麻里?」
「はっ、はい!」
身体をびくりと震わせると、彼が面白そうにくすりと笑みを漏らす。
「おいで」
正樹が両手を広げる。
麻里は吸い寄せられるように彼の腕の中へと収まった。
「緊張してるのか?」
耳元で囁かれ、麻里は正直にこくんと頷いた。
すると頬に手を添えられ、そのまま口づけをされる。想像以上に深いキスに麻里は目を丸くした。
彼のガウンをぎゅっと握りしめると、ようやく解放される。
「……はぁっ、ま、正樹さん」
「俺も緊張してる」
正樹は少し照れたように微笑むと、もう一度麻里を抱き締めた。
「愛してる。麻里の全てが欲しい」
「わ、私も……」
そっと柔らかなシルクのベッドに押し倒される。
色気を孕んだ彼の視線が麻里を絡めとる。
「嫌ならしない。……構わないか?」
「はい」
彼に頭を撫でられ小さく頷いた。
心臓は煩く、全身が熱い。けれど、そんなことはもう気にならなかった。
正樹の手が麻里の背中へと回り、ドレスのファスナーがゆっくりと下ろされる。
繊細なレースのドレスが肩からするりと滑り落ち、正樹の指が麻里の素肌に触れる。麻里の身体が小さく震えた。
「正樹さん……」
麻里が正樹の首に腕を回して抱きよせると、彼は苦悩の表情を浮かべながら麻里の鎖骨に唇を落とした。
「あまり煽られると、抑えが効かなくなる」
「大丈夫です。だからっ……」
麻里が言い終わらない内に唇を奪われる。
二人の熱が混ざり合い、溶け合っていくようだった。
翌朝。カーテンの隙間から差し込んだ柔らかな白い光に、麻里は目を覚ました。
肌に触れるシーツの心地よさに身体を丸めると、隣で正樹が身じろぐ気配がした。
「おはよう」
「お、おはようございます」
正樹に視線を向けると、彼が愛おしそうに麻里をじっと見つめていた。
「いつから見てたんですか?」
「少し前から。相変わらず気持ち良さそうに寝るんだな」
正樹は笑いながら麻里を抱きよせる。そして「そういえば」と口を開いた。
「昨日のお礼、もらってもいいか?」
「昨日のって……ドレスの、ですか? もちろんですけど、何を……?」
麻里が首を傾げると、正樹が笑みを溢す。
「麻里からキスして」
「え?」
麻里が声を上げると、彼は目を閉じて「ほら」と麻里を促した。
(私から!? そういえば、したことない……昨日だって)
昨夜のことを思いだし、顔が熱くなる。
拳をぎゅっと握って覚悟を決める。
正樹の頬にそっと触れると、そのまま唇と押し当てた。
「はいっ、しましたよ」
麻里が恥ずかしさを隠すように宣言すると、彼は至極楽しそうに喉を鳴らした。
「俺の妻は随分と可愛らしいな」
「つっ……!」
言い終わらない内に唇を奪われる。
そして溺れるほどのキスをした。