君といた日々。
7
ゲイルの姿が見えなくなった後、

「ふぅ…大丈夫?シェイド。」

「…」

僕は、さっきの魔法の凄さと、昨日と違う姿で困惑してしまい、あんぐりと口をあけながら、立ち尽くしてしまった。

「ん?シェイド?」

「あ、足が…」

僕が足を指差すと、フィオナが笑った。

「んふふっ、知らなかったの?人魚は、人間にもなれるんだよ?」

と言い、フィオナが腕を後ろに組みながら覗き込むように、僕を見た。

目が合い、とても綺麗で澄んだ水色の目が、僕を見つめている。

人間にも変身できる。

人魚は、凄いなと感心していると、ある事を思い出した。

『フィオナちゃん、家に連れてきても大丈夫だからね?』

フィオナは人魚なのに、何故母さんがああ言ったのかも分かった。
どうして疑問に思わなかったのだろう。

「なるほど、そういうことだったんだ!」

「?」

フィオナは、何のことか分かっていないようだった。

「あ、それ、」
と言うと、フィオナは両手で持っていたコーラルストーンを僕に渡した。

「はい!」

「ありがとう、フィオナ。」

フィオナは優しく微笑むと、次は怒った顔になった。

何を言いたいのか、目に見えて分かる。
おそらく、ゲイルの事だろう。

「あいつ誰?何なの!」

フィオナは鼻を鳴らしながら怒った。

あまり聞きたくなかったよなという申し訳ない気持ちと、怒ってくれているという嬉しさが混ざって、変な感じだ。

「あはは…僕が図書館の息子だからっていう理由で、地味で気持ち悪いって…」
< 13 / 28 >

この作品をシェア

pagetop