君といた日々。
3
(海の中って、こうなっているんだ…)
海の中は、思ったより綺麗な景色が広がっていた。
こんなにも美しくて、キラキラしているとは思ってもいなかった。
この水の膜のおかげなのだろうか。
見るもの全てが陸と違うから、キョロキョロしてしまう。
図鑑で見たことのある魚。
わかめ。
珊瑚。
次第に僕の目は、この海の中と同じく、キラキラと輝いていった。
ふと、光が集まっている場所に目がいく。
「あ、あれ…」
「ん?どうしたの?」
「本で読んだことがある、あれが、人魚の国?」
僕が指差すと、フィオナは頷いた。
「そう!私の故郷!」
「そうなんだ。とても綺麗な場所だね。」
人魚の国。
かつて、人間の見える場所にあった人魚の国は、人間の国と対等な関係であった。
人間と人魚の間に、これからも助け合い、共に生きていく証として、友好条約が結ばれた。
だが、それを見た悪い海の神、「ナヴィア」は、それを許さず、最悪の災害をもたらした。
大きな大きな津波の影響により、海面が上昇し、人間の街が呑まれた。
当時、山へと逃げた人々が築いた街が、今の僕達が住んでいる街だ。
今では、人魚の国は見えないところにあり、
その存在は人間が確認できない程、
深い深い海の底にあると言われている。
と、本にはそう書かれている。
僕は人魚の国とは反対の方向を見た。
そこには、本で書かれている、かつての人間の国があった。
どれくらい高い津波が襲ったのかを、目の当たりにした。
「…」
「凄いよね。こっち。」
フィオナが僕の見ている方向を見て言った。
「本当に、あったんだね…」
「うん。そう。あったよ。」
どれだけ綺麗な景色にも、残酷な歴史はある。
それが、改めて分かった。
僕は、フィオナの手をぎゅっと握る。
フィオナもそれに答えるように、ぎゅっと握ってきた。
(海の中って、こうなっているんだ…)
海の中は、思ったより綺麗な景色が広がっていた。
こんなにも美しくて、キラキラしているとは思ってもいなかった。
この水の膜のおかげなのだろうか。
見るもの全てが陸と違うから、キョロキョロしてしまう。
図鑑で見たことのある魚。
わかめ。
珊瑚。
次第に僕の目は、この海の中と同じく、キラキラと輝いていった。
ふと、光が集まっている場所に目がいく。
「あ、あれ…」
「ん?どうしたの?」
「本で読んだことがある、あれが、人魚の国?」
僕が指差すと、フィオナは頷いた。
「そう!私の故郷!」
「そうなんだ。とても綺麗な場所だね。」
人魚の国。
かつて、人間の見える場所にあった人魚の国は、人間の国と対等な関係であった。
人間と人魚の間に、これからも助け合い、共に生きていく証として、友好条約が結ばれた。
だが、それを見た悪い海の神、「ナヴィア」は、それを許さず、最悪の災害をもたらした。
大きな大きな津波の影響により、海面が上昇し、人間の街が呑まれた。
当時、山へと逃げた人々が築いた街が、今の僕達が住んでいる街だ。
今では、人魚の国は見えないところにあり、
その存在は人間が確認できない程、
深い深い海の底にあると言われている。
と、本にはそう書かれている。
僕は人魚の国とは反対の方向を見た。
そこには、本で書かれている、かつての人間の国があった。
どれくらい高い津波が襲ったのかを、目の当たりにした。
「…」
「凄いよね。こっち。」
フィオナが僕の見ている方向を見て言った。
「本当に、あったんだね…」
「うん。そう。あったよ。」
どれだけ綺麗な景色にも、残酷な歴史はある。
それが、改めて分かった。
僕は、フィオナの手をぎゅっと握る。
フィオナもそれに答えるように、ぎゅっと握ってきた。