君といた日々。
4
「お〜いっ!!」

と、少し重い空気を払うかのように大きな声が、僕達の耳に届いた。

「フィオナ〜っ!!」

声がする方向に顔を向けると、男性の人魚が、もの凄い表情で泳いできていた。

「オール叔父さん!」

フィオナの顔が明るくなり、知り合いなのだと分かった瞬間、オールさんという人魚に、フィオナと繋いでいた手を離された。

「フィオナから離れろっ!!」

「えっ…」

「オール叔父さん!違うの…!」

「何がだっ!フィオナ!人間は、悪いやつなんだぞ?!何かあったらどうするっ!!」

「あの、」

「黙れっ!!」

説得させようと試みたが、駄目そうだった。

オールさんがこんなになっているのも僕には分かる。

「私の友達なの!大丈夫だからっ…!」

「友達?ふざけるな。」

そう言うとオールさんは、僕の胸ぐらを掴んだ。

「おい、ガキ。今度フィオナに近づいたら命があるとは思うなよ。分かったらさっさと、消えろっ!!人間がっ!」

「オール叔父さんっ!!」

フィオナは慌てて間に割って入った。

それも構わず、オールさんは続けて言った。

「どうせ、人魚は人間を食べるという噂を信じているんだろ?フィオナ。お前は騙されてる。前みたいなことになるぞ。」

「前…?」

前みたいなことになる。どういう事なのだろうか。

気になることはあるが、今はオールさんを説得させるのが先だ。

「僕は、シェイドです。フィオナに命を救ってもらって、仲良くさせてもらっています。僕も、僕の家族も、人魚は人間を食べないって信じています。」

「そんなわけっ!」

「フィオナが証拠ですっ!!」

「!」

初めて、こんな大声を出したような気がする。
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