君といた日々。

海の中で見つけた温もり。

1
「ほら!海見えてきたよ!」

「うん!って、フィオナ?!まだ水の膜が…!」

僕がそう言った時には海の中だった。

目を瞑って息を止めた。

ふふっと笑い声が聞こえた後、フィオナに鼻の先をチョンッと突かれた。

目を開くと先程と同じく水の膜に包まれていた。

「もう…!」

「あははっ!ごめんね?でも、大丈夫だったでしょ?」

「そうだけど…」

フィオナはいたずらっ子の顔をしながら、僕の手を取った。

「ほら!行こっ?」

「…うん。」

海の中を前へ前へと進んでく。 

フィオナの尾が綺麗に揺れながら。

「…」

あまり見た事が無かったからだろうか。

鱗一つ一つが綺麗で、まるでフィオナの心の純粋さを表しているようだった。
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