君といた日々。
5
こんなにも素敵な歌を披露してもらったから、僕も何かしたい。
(そうだ。)
そこであることを思いついた。
「ねぇ?」
「?」
手に魔力を貯め、花をイメージすると、バラが出てきた。
「わっ!バラだ!」
僕は、フィオナの前にバラを差し出した。
フィオナはそれを、じっと見つめている。
「お友達になってくれる?」
そう言うと、フィオナは目を丸くしながら、
「えっ、お友達、、、」
と、信じられないような顔をしながら言った。
「うん、駄目かな、、、?」
こんな急に言われても、困るだけだったか。
そう思った瞬間、フィオナが大きな声で
「〜っ!やった〜!」
と言い、僕に抱きついてきた。
「っ?!」
急に抱きしめられたものだから、びっくりして声が出なかった。
顔が熱くなるのを感じる。
「人間のお友達初めて!嬉しい!ありがとう!」
「う、うん、、、」
「よろしくね!シェイド!」
「うん!よろしくね!フィオナ。」
お互いの手を出し、握手をした。
フィオナの手は、小さく暖かかった。
夏より少し前の、涼しい空の下。
僕たちは、友達になった。
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