限界王子様に「構ってくれないと、女遊びするぞ!」と脅され、塩対応令嬢は「お好きにどうぞ」と悪気なくオーバーキルする。
「それに、俺のような世界を股にかけるほどの若い大富豪の初婚の妻になれるし? ローレン。そんな暗い顔をするな。俺の妻になれば、君が今まで見たことのないものを、いくらでも見せてあげられる」
もっと不幸な誰かに比べれば幸せに思うべきなのだという私の言葉の先を取ると、イーサンは面白そうにそう言った。
そんな彼を見て、どうしても不思議になってしまったのだ。
「……どうして。イーサンは爵位を欲しいと思ったの? 貴方はもう、何か欲しいものなんてそうないでしょうに」
「君がさっき、言っていた通りだ。運よく金は儲かったが、俺は産まれながらの貴族ではない。だが、何の不満もないような特権階級の貴族になりたいと長い間思っていた。お金があれば、確かになんでも買える。誰かの心も妻も……それに、貴族の爵位もだ」
「そうね。貴方の言う通りだわ」
彼の言葉に同意したはずなのに、イーサンは変な顔をした。望んでいる対応ではなかったのかもしれない。やっぱり私と彼は合わない。
王妃に爵位が欲しいと望んだイーサンに、私は買われてしまうのだろう。ここまで来て他の道なんて、選べるはずもない。
もっと不幸な誰かに比べれば幸せに思うべきなのだという私の言葉の先を取ると、イーサンは面白そうにそう言った。
そんな彼を見て、どうしても不思議になってしまったのだ。
「……どうして。イーサンは爵位を欲しいと思ったの? 貴方はもう、何か欲しいものなんてそうないでしょうに」
「君がさっき、言っていた通りだ。運よく金は儲かったが、俺は産まれながらの貴族ではない。だが、何の不満もないような特権階級の貴族になりたいと長い間思っていた。お金があれば、確かになんでも買える。誰かの心も妻も……それに、貴族の爵位もだ」
「そうね。貴方の言う通りだわ」
彼の言葉に同意したはずなのに、イーサンは変な顔をした。望んでいる対応ではなかったのかもしれない。やっぱり私と彼は合わない。
王妃に爵位が欲しいと望んだイーサンに、私は買われてしまうのだろう。ここまで来て他の道なんて、選べるはずもない。