アタタメマスカ?
私が怖がると、朝方さんは笑って引き返した。

「昔の言い伝えがあるだけで、実際はあの世の人には会えませんよ」

「……」

その言い伝えも有名で知ってる。

昔、親の死ぬ目に会えなかった人が、その場所で祈り続けて親を蘇らせた、とか。
橋で女に化けた鬼と出会った話だとか……。
勿論、童話や言い伝えにしか過ぎない。

日が落ちて、二人の影が伸びる。
手足の長い朝方さんのそれは、やっぱり宇宙人みたいで、 ゆらゆらと悲しげに揺れて見えた。

「誰かに会いたいの?」

私の問いに、朝方さんは、「うん」と頷いた。




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