向日葵が向くのは、太陽じゃない。

あとがき

読者の皆様、まずは本作を最後まで読んでいただき、本当にありがとうございました!作者の私です。
私のモットーは「あとがきで作品の裏側をこれでもかと語り尽くすこと」
本編を読み終えたファンの皆様と、まるで深夜のファミレスでドリンクバーを片手に「あのシーンさぁ!」と語り合うような熱量で、ここからは10,000文字の勢いで裏設定や没案、各キャラクターへの執念をぶちまけていきたいと思います!

1. タイトル決定の裏側:なぜ「向日葵」なのか?
まずはタイトル『向日葵が向くのは、太陽じゃない』の裏側から。
ぶっちゃけ、最初のプロット段階ではもっとシンプルなタイトルも考えていました。
でも、ヒロインの名前が「日葵(ひまり)」で、彼氏の名前が「陽太(ようた)」だと気づいた瞬間、私の中で雷が落ちたんです。

【初期のタイトル没案】
『君の隣の特等席』
『奪っていいよね?』
『トワイライト・レイヤーズ』
どれも悪くはないんですが、なんか物足りない。
そこで「ひまわり(日葵)」という植物の性質に目を向けました。
ひまわりは太陽(陽太)を向いて咲くのが自然の摂理です。
でも、「もしそのひまわりが、太陽以外の光(想)を見つめ始めたら、それって最高にドラマチックじゃないか?」と。
このタイトルが決まった瞬間、本作のテーマである「切なさと独占欲の境界線」がバチッと固まりました。



2. キャラクターたちの初期設定と、狂気的な裏設定
ここからは、各キャラクターの脳内設定を暴露していきます。
実は本編で書ききれなかったドロドロした裏設定がいっぱいあるんです。
◆ 想(そう):一途すぎる男の「静かなる狂気」
想は一見、切ない片思いに耐える健気な幼馴染に見えますよね。
でも実は、私の中での裏設定は「一番執着心が強くてヤバい男」です。
第1章で日葵が陽太のノロケ話をしてる時、想は「文庫本」を読んでいますが、あれ、実は文字なんて全く頭に入っていません(笑)。日葵のシトラスの香水の匂い、声のトーン、陽太の写真を見せる指の角度まで全部脳内でプログラミングして保存しています。
第3章で「いける」と思った瞬間の彼の脳内は、アドレナリンがドバドバでした。
静かに燃え上がる独占欲男子って、一番美味しいですよね。

◆ 日葵(ひまり):無自覚な「視線のアサシン」
日葵はとにかく「自覚してからの行動が早い女の子」として描きました。
第2章で、やたらと想のことを見つめるじゃないですか。あれ、本人は無意識なんです。
陽太への不満が溜まって、心が無意識に「本当に自分を大切にしてくれる安全地帯(想)」を探し求めていた。
実は初期案では、日葵がもっと計算高く想を誘惑する「あざと系女子」にする案もありました。
でも、それだと想のピュアな救済劇にならないなと思い、今の「健気だけど、無自覚に想の心をかき乱す罪な女」に落ち着きました。

◆ 陽太(ようた):ただのクズにしない「執着の美学」
一番書いていて楽しかったのが、彼氏の陽太です!
彼は他の女の子と夜遊びばっかりしている困った彼氏ですが、じゃあ日葵を愛していないのかというと、そうじゃない。
彼にとって日葵は「絶対にそこにいてくれる、自分の絶対的な光」だったんです。甘え腐っていたんですね。
第4章で想と日葵が手を繋いでいるのを見た時の陽太の焦りは、「自分の部屋の宝物が、知らない間に他人の家に飾られていた」くらいの衝撃です。チャラ男が見せる本気の執着と焦燥感、もっと書きたかった……!



3. 各章の演出意図:全5章に込めたギミック
全5章というコンパクトな構成の中で、どうやって感情の天秤をひっくり返すか、計算し尽くしました。

第1章: 想の主観100%で「切なさ」を限界まで高める。
第2章: 日葵の「視線」だけで、読者に「おや?これはいけるぞ?」と思わせる仕掛け。
第3章: 舞台を「夜の街」にすることで、お昼の学校生活から一気に大人のシチュエーションへ引き上げる。ここで想の「奪うスイッチ」が入ります。
第4章: ついに男二人が対面。河川敷という開けた場所で、日葵の心がどっちに傾くかの「天秤」を視覚的に表現しました。
第5章: 陽太との決別。そして最初の教室に戻り、第1章の「届かない特等席」が「自分だけの特等席」に上書きされるカタルシス!


私のあとがきに付き合っていただき、本当にありがとうございました。
物語の裏側を知った上で、もう一度第1章から読み直してみると、日葵の視線の意味や想の隠された独占欲が、また違った味わいに見えるかもしれません。
皆さんは、一途な独占欲男子の「想」と、後悔に歪むチャラ男の「陽太」、どっちが好みでしたか?
もしよければ、感想を聞かせてくださいね!
また次の作品でお会いしましょう!
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