ライオンのサーカス
部屋の中の隅々まで調べたが、杖は見当たらなかった。
途中モネが休憩に紅茶を淹れたが、2人は断って、杖を探し続けた。
探しても探しても、夜になっても杖が見つからないので、ついにカナトがキレた。
「ちっくしょう!。どこもかしこも探した。絶対ねーよどこにも。腹立つうう。モネ、お前本当に覚えてねえの?」
「ここまで探して無いってことは、どこか外にあるんだろうね。」
シロウが冷静に言った。
「腹立つうう。モネ、お前はこれから外で杖探し。見つかるまで帰って来るんじゃないよ!」
「ご、ごめん」
「一体どこにあるんだろう。もし戻らなかったら……」
「杖師に新しいのを頼むしかねー。モネお前には先にゲンコツだから。反省すること。」
「わわ、待って待って。明日ちゃんと探すよ。ご、ごめん」
パン!と拳を手のひらに当てたカナトに、モネは慌てて謝った。
「どこにあるんだろう」
シロウがもう一度考え顔で呟いた。
「知らね。あームカつく。見つかんねえとだるくなる。超疲れたしムカつく。ほんっと最悪。最低。杖なんかなくしやがって……」
「ごめん」
ちょうどその頃、駅前の図書館の落とし物入れに、魔法使いの誰かさんの杖が届けられていたが……それはまた別のお話。