ライオンのサーカス
熱がひいてから2、3日経ったある日。
モネが学校に行くと、教室で、カナトとシロウが何やら話し込んでいた。
「この学校に居るって。嘘じゃねえんだって。」
「今まで聞いた事なかったけど。」
「僕はモネが良くなるなら誰だって良いしなんだってする。たとえ危険を冒してでも。」
「僕だって。でも、僕達より歳下って、あり得る話なのかな。」
仲の悪い2人が一緒に話し込んでいるのは珍しい眺めだった。
モネは鞄を置くと、カナトとシロウに声を掛けた。
「何話してるの?」
「あ、モネ」
「おはよう、モネ。」
「お前の魔力の暴走、止められるかもしれないんだって」
腕組みをしたカナトが口を開いた。
「暴走?。ああ、熱のこと?」
「僕たちそれが心配で。一度偉い先生に相談しようって話になって、豪商の財力と貴族の権利で国中を探し回ったんだ。」
シロウが言った。
「お国にもお国で良質な名医が居るけど、結局は魔法だろ?。魔法で治すんだからエキスパートの魔法使いが来ると思ってたんだけどさ」
「魔法の天才がこの学校に一人居て、一緒の学校で丁度いいからその人に診て貰えって」
「サヤにも聞いたんだけど、王室付きの有名な魔法使いの末っ子なんだって。サヤが言うには、王室付き以上に有能な魔法使い居ないから、安心しろって。」
「でも子供だよね?。天才だけど、僕達より歳下なんだって。今まで聞いた事なかったから心配で。」
「今日帰りに会う事になってるんだ。」
カナトとシロウの話を聞きながら、モネはほう、とため息をついた。