ライオンのサーカス
7
モネの一族は、魔力を増幅する体質を持っていたが、この体質は結構危険だった。
増幅された魔力はこまめに使わなければ暴走し、持ち主を侵食する。
そのおかげで、モネは時々熱を出して魘された。
今日も、カナトの御屋敷のモネ専用の部屋で、モネは看病されながら寝込んでいた。
カナトがトレーにスポーツドリンクと茶菓子を載せて部屋に入って来た。
「モネ。」
カナトは心配そうな顔で、眠っているモネのおでこの冷やした布を替えながら言った。
「すぐに偉い医者を見つけてやるから、安心しな。お前が安心して生活できる様にさせてやるから。ちっくしょう、魔力なんか強く生まれなければ良いのに。」
モネは応えない。
ハアハアと呼吸は小刻みに荒く、目元まで布で隠れたモネの顔は表情が読めなかった。
カナトは毛布から出ていたモネの手を握った。
「ごめんな。」
カナトは辛そうに呟いて、モネの快方を祈った。