私の好きな、彼のにおい~雨に降られたら彼の秘密を知りました~
「こんにちは。
新作、入ってますよ」
もう顔なじみになっている女性スタッフが苦笑い気味に声をかけてきた。
「……お願いします」
少し熱い顔でテスターをお願いする。
「はい、どうぞ」
香水を染みこませた紙を受け取り、目をつぶって軽く振り神経を集中させた。
「やっぱり違いますね……」
少しして、私の口から失望の濃いため息が落ちていく。
「そうですか……」
スタッフさんも同じようにため息を落とし、顔を見あわせて思わず笑っていた。
「これだけ探してわからないとなると、彼氏さんの使ってる香水ってなんなんでしょうね?」
「もー、全然わかんなくて。
お手上げですよ」
彼女が浅倉くんのことを彼氏と誤解しているが、そこは華麗にスルーしておく。
別に間違われても現在フリーの私には問題ないし。
――浅倉くんは迷惑かもしれないが。
「爽やかな甘さとスモーキーな香り……でしたっけ?」
「はい」
もういくつ香水を試したかわからないが、いまだに浅倉くんのにおいには辿り着けない。
プロでもわからない、完全にお手上げ状態なのだ。
「……もしかしてお香、とか?」
「ああ!」
新作、入ってますよ」
もう顔なじみになっている女性スタッフが苦笑い気味に声をかけてきた。
「……お願いします」
少し熱い顔でテスターをお願いする。
「はい、どうぞ」
香水を染みこませた紙を受け取り、目をつぶって軽く振り神経を集中させた。
「やっぱり違いますね……」
少しして、私の口から失望の濃いため息が落ちていく。
「そうですか……」
スタッフさんも同じようにため息を落とし、顔を見あわせて思わず笑っていた。
「これだけ探してわからないとなると、彼氏さんの使ってる香水ってなんなんでしょうね?」
「もー、全然わかんなくて。
お手上げですよ」
彼女が浅倉くんのことを彼氏と誤解しているが、そこは華麗にスルーしておく。
別に間違われても現在フリーの私には問題ないし。
――浅倉くんは迷惑かもしれないが。
「爽やかな甘さとスモーキーな香り……でしたっけ?」
「はい」
もういくつ香水を試したかわからないが、いまだに浅倉くんのにおいには辿り着けない。
プロでもわからない、完全にお手上げ状態なのだ。
「……もしかしてお香、とか?」
「ああ!」