元カノの恋愛小説が映画になったので、忘れたはずの初恋が大ヒット上映中です
その時、スマホに着信が入った。

思わず視線を向ける。

《メッセージ:神崎理緒》

ドキッとする。

「ごめん、ちょっと……」

そう言って席を立った。

生徒は下校し、誰もいなくなった昇降口。

スマホのメッセージを開く。

《来週でしたら、土曜日でも日曜日でも都合つけられます》

用件だけが書かれた短いメッセージだった。

それをじっと見つめてしまう。

そして、その場でしゃがみ込んで深くため息をついた。

職員室へ戻り、スケジュール帳を確認する。

何の予定も入っていない。

すぐに返信するか悩んで、やめた。

――帰ってから返信しよう。

それから、早く仕事を終わらせるために机へ向かった。
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