腕まくりイケメンバーテンダーの秘密
「山岸は偽名で、本名は城崎だよ。オフィスビルの前で菜津さんを見かけて、声を掛けようと思ったらあいつが現れて。まさか、奴の罠にはまりそうになるとはね」
「罠……?」
「あいつの本名は城崎 一馬。城崎開発の社長の息子で、現在は本部長をしている。女性の酒に薬を入れ、酔わせてホテルへ連れ込んでいるらしい。その都度、父親が手を回して揉み消しているみたいだけど、裏では有名な話だよ」
信号で止まったタイミングで彼はスマホを操作し、ビジネス誌に載った時の彼のインタビュー記事を見せた。確かに、私の目の前にいたのは城崎さん本人だ。
「それじゃ……私がもし、あのワインを飲んだら……」
「そう。きっと今頃はホテル……かもね」
そう聞いて、足元が崩れ落ちそうになる。まさか、自分が被害の一歩手前だったなんて。でも、どうして蒼宮君が詳しい事情を知っているのだろうか。ますます何者なのか疑問に感じた。
「理解できたなら、今夜は俺の言うことを聞いてくれますよね?」
私はそれ以上断わることができなくなった。
「はい……」
車は大通りをただまっすぐ進んでいく。
「罠……?」
「あいつの本名は城崎 一馬。城崎開発の社長の息子で、現在は本部長をしている。女性の酒に薬を入れ、酔わせてホテルへ連れ込んでいるらしい。その都度、父親が手を回して揉み消しているみたいだけど、裏では有名な話だよ」
信号で止まったタイミングで彼はスマホを操作し、ビジネス誌に載った時の彼のインタビュー記事を見せた。確かに、私の目の前にいたのは城崎さん本人だ。
「それじゃ……私がもし、あのワインを飲んだら……」
「そう。きっと今頃はホテル……かもね」
そう聞いて、足元が崩れ落ちそうになる。まさか、自分が被害の一歩手前だったなんて。でも、どうして蒼宮君が詳しい事情を知っているのだろうか。ますます何者なのか疑問に感じた。
「理解できたなら、今夜は俺の言うことを聞いてくれますよね?」
私はそれ以上断わることができなくなった。
「はい……」
車は大通りをただまっすぐ進んでいく。