腕まくりイケメンバーテンダーの秘密
「え……」
思わぬ言葉に頭を巡らせる。
「高三の秋に大学祭へ訪れた時、汗だくの学ラン姿の俺に、冷えたペットボトルのお茶を渡してくれて」
よく覚えていない。ただ、私も入ったばかりのサークルで、慣れない人間関係にポツンとしていた時期だ。
「ごめん。覚えてない……」
「それじゃあ、これからは覚えてください。俺の初恋の人だってことを」
「初……」
言葉の意味を全身で受け取るのにあと数時間かかりそう。
「人生において大切な人って言うと、ちょっと大げさですか? 好きです。菜津さん」
「でも、えっと。そんなこと、急に言われても……」
どう返していいのか分からず、言葉が出てこない。彼の手が私の手の上に重ねられる。
「まだ俺のこと疑ってます?」
「えっと……そんなことはない……けど……」
まさか、あなたの腕に惹かれてますとも言えず、口ごもる。
「今夜は自宅まで送って行きますね。明日の夜、また会ってもらえますか?」
私は黙って頷いた。
思わぬ言葉に頭を巡らせる。
「高三の秋に大学祭へ訪れた時、汗だくの学ラン姿の俺に、冷えたペットボトルのお茶を渡してくれて」
よく覚えていない。ただ、私も入ったばかりのサークルで、慣れない人間関係にポツンとしていた時期だ。
「ごめん。覚えてない……」
「それじゃあ、これからは覚えてください。俺の初恋の人だってことを」
「初……」
言葉の意味を全身で受け取るのにあと数時間かかりそう。
「人生において大切な人って言うと、ちょっと大げさですか? 好きです。菜津さん」
「でも、えっと。そんなこと、急に言われても……」
どう返していいのか分からず、言葉が出てこない。彼の手が私の手の上に重ねられる。
「まだ俺のこと疑ってます?」
「えっと……そんなことはない……けど……」
まさか、あなたの腕に惹かれてますとも言えず、口ごもる。
「今夜は自宅まで送って行きますね。明日の夜、また会ってもらえますか?」
私は黙って頷いた。