久我くんの過保護が止まらない!
信じられないという顔だった。

「存在してたんだ……」

「お前失礼やな」

「だって!!」

渚は真剣だった。

「父さんから聞いてた話だと、

兄ちゃんと昔から一緒にいる女の子って……なんかもう伝説みたいな感じで!」

教室が静寂に包まれ、湊が固まる。

「……は?」

クラスメイトたちの声が揃った。

渚は気付いていない。

自分がとんでもない爆弾を投下したことに。

「兄ちゃんさ!」

渚は続ける。

「父さんがさ、昔――」

「おい」

湊が遮った。

クラスメイトですら聞き馴染みのない、低い声だった。

「ん?なになに?」

「それ以上喋んな」

「なんで?」

「ええから今すぐ黙れ」

「え~?」

しかし遅かった。

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