久我くんの過保護が止まらない!
湊は当然のように無視して自分の席へ向かい、鞄を置いて窓際の席に座る。

そして鞄から文庫本を取り出した。

女子たちが話しかける隙すらない。

「陽菜ちゃーん!」

今度は別方向から声が飛んできた。

「おはよ!」

「おはよう!」

友人たちが集まってくる。

気付けば陽菜の机の周りにも自然と人が集まっていた。

クラスメイトの女子が不思議そうに湊の方を見る。

「ねぇ、一ノ瀬さん」

「ん?」

「なんで久我くんとそんな普通に喋れるの?」

「普通かなぁ?」

「会話できてるじゃん!

返事返ってくるし!!」

周囲の女子たちが一斉に頷いた。

「私なんておはようって言ったら、ん。で終わるもん」

「わかる」

「会話続かないよねー。」

「ちょっと怖いし」

「えー、怖くないよ?」

陽菜は首を傾げた。
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