久我くんの過保護が止まらない!
流石の陽菜でも逃げる。

すると、渚は周囲をきょろきょろ見回して声を潜めた。

「陽菜さん」

「ん?」

「兄ちゃん、学校でも人気者なんだね」

「そうだよ」

「びっくりした」

渚は本当に驚いているらしかった。

「廊下歩いてたらみんな兄ちゃんの話してる」

陽菜の笑顔が引きつった。

その話題は今触れられたくない。

「しかも」

渚が続ける。

「兄ちゃんが親に捨てられたとか言われてたし」

ぴたり。

周囲の空気が止まった。

友人たちも黙る。

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