久我くんの過保護が止まらない!

静かな夜は止まらない

陽菜はその低い声に押し黙ると、ふっと息を吐いた。

「帰ろっか」

湊が顔を上げる。

「今日は肉じゃがじゃないけど」

「別に肉じゃがしか食わん訳ちゃうし」

「ハンバーグだよ」

「帰る」

即答だった。

周囲が吹き出す。

張り詰めていた空気が緩んだ。

家に帰ろう。

陽菜と親父のいる家に。

いつもの温かい家に。

今日はもう、それ以外いらなかった。

買い物のために立ち寄ったミネヤは、夕方の主婦や学生でそこそこ賑わっていた。

自動ドアが開いた瞬間、陽菜のテンションが一段階上がる。

「今日はクーポンがある〜っ!」

きらきらしている。

本当にきらきらしている。

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