久我くんの過保護が止まらない!
「荷物重そうな人いたら持ってあげたりするし」

「見たことないけど」

「この前迷子の一年生送ってたよ」

「見たことないって」

「犬好きだし」

「関係ないでしょそれ」

「私が風邪ひいた時ずっと看病してくれたし」

「それは陽菜限定じゃない!?」

女子の鋭いツッコミが飛ぶ。

陽菜はきょとんとした。

「そう?」

「そうだよ!」

「まぁ、家族だしね。」

その瞬間。

近くで本を読んでいた湊の指がぴたりと止まった。

ほんの一瞬だけ。

誰も気付かなかった。

陽菜以外は。

「ん?」

視線に気づいて顔を向ける。

しかし湊はすでに何事もなかったようにページをめくっていた。

気のせいだろうか。
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