久我くんの過保護が止まらない!
一方で女子たちは別のところに食いついていた。

「家族って言うけどさ」

「仲良すぎない?」

「毎日一緒に登校してるよね?」

「お弁当も作ってるって聞いたし」

「休日も一緒に出かけるんでしょ?」

「仲良しじゃん」

「でしょ?姉弟仲は良いからね~!」

陽菜はにこにこ頷いた。

すると女子たちがなぜか微妙な顔になる。

「いや……」

「なんていうか……」

「兄妹って感じかなぁ……?」

そこでチャイムが鳴った。

朝のホームルーム開始の合図。

担任が入ってくる。

会話はそこで途切れた。
けれど窓際では。

本を開いたままの湊が小さく息を吐く。

(家族、か)

そう言われるたびに思う。

間違ってはいない。

家族だ。

大切な家族だ。

だからこそ。

その言葉が少しだけ苦しかった。

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