久我くんの過保護が止まらない!
焼いて、ひっくり返して、蒸してまた焼く。

その繰り返し。

そうして、ちょうど最後の一枚を焼き終えた頃だった。

玄関から物音が聞こえた。

「ただいまー!」

元気な声。

恒一だった。

陽菜と湊が同時に顔を上げる。

「おかえり」

「おかえり」

リビングに入ってきた恒一はネクタイを緩めながら笑った。

「今日は早く帰れたぞ」

「十分遅いよ」

「弁護士の中では早いの〜」

陽菜が呆れる。

恒一はそんな娘の頭をぽんと撫でようとして。

「手洗い」

真顔で止められた。

「あっはい」

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