久我くんの過保護が止まらない!
◇ ◇ ◇

一時間目終了のチャイムが鳴った瞬間だった。

「久我くん!」

「ねぇねぇ昨日の試合見たよ!」

「今度の大会っていつなの?」

「剣道部って朝練大変?」

わらわらと女子が集まる。

あっという間に湊の席の周りに人だかりができた。

当の本人はというと。

教科書を閉じたあと、一瞬だけその集団を見て、

「来た」

とでも言いたげな顔になった。

いや、表情は変わっていない。

陽菜がそう感じただけだ。

「久我くん聞いてる?」

「聞いとる」

「大会いつ?」

「来月」

「へぇー!」

会話終了。

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