久我くんの過保護が止まらない!
妙に軽い口調だった。

「不幸自慢大会が好きな人種がいる」

「は?」

「俺の方が辛かった。

私の方が可哀想。不幸な私だけが理解できるのー.....ってな。」

軽く笑い飛ばして肩をすくめた。

「弁護士やってると結構見る」

なんだか嫌な話だ。

「でもな」

恒一は笑う。

「本当に辛い思いをした人は、

他人の痛みを理解することができないんだよ」

湊が黙る。

「だって、知ってるからな」

「……何が」

「人それぞれ、痛みの種類が違うってこと」

静かな声だった。

「同じ怪我でも痛みは違うし、

同じ家庭環境でも感じ方は違う」

「だから普通は」

恒一は味噌汁を飲む。

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