久我くんの過保護が止まらない!
軽い口調だった。

まるで大したことじゃないみたいに。

けれど。

その言葉は不思議と胸に残った。

昔からそうだ。

この人は。

たまにこういうことを言う。

押し付けない。

説教もしない。

でも。

気付いたら少し楽になっている。

「……親父」

「ん?」

「ちょっとクサすぎひん?」

「ひどくない!?

今結構いいこと言ったでしょ、父親として!!尊敬してよ!!」

即座に抗議が飛ぶ。

陽菜が吹き出した。

「ちょっと分かる」

「陽菜まで!?」

「お父さん、重いんだもん」

「なんでだぁぁぁ!」

恒一が頭を抱える。

その様子を見て、湊は小さく息を吐いた。

なんだか少しだけ。

本当に少しだけ、胸の中に立ち込めていた重苦しい霧が晴れた気がした。

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