久我くんの過保護が止まらない!
その日の夜のことだった。

日付が変わるにはまだ少し早い時間。

家の中は静かだった。

恒一は明日の裁判の資料を確認しているらしく書斎に籠っている。

陽菜も自室にいるはずだ。

だから家にはちゃんと人がいる。

独りじゃない。

独りじゃない、のに―――。

「……」

湊はベッドの上で天井を見上げていた。

眠れなかった。

目を閉じても。

眠気は来ない。

代わりに思い出すのは今日のことだった。

ずっと昔のこと。

忘れていたと思っていた。

もう平気になったと思っていた。

なのに。

今日一日で無理やり引きずり出された気分だった。

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