久我くんの過保護が止まらない!
もっとも、本人は本人で容赦がないけれど。

「久我くんって彼女いるの?」

女子の一人が思い切って聞いた。

「おらん」

「好きな人は?」

「秘密」

教室がざわついた。

陽菜も思わず顔を上げる。

(へぇ)

初めて聞いた。

今までそういう話をしているところを見たことがない。

女子たちも同じだったらしい。

一気に食いついた。

「いるの!?」

「えっ、いるの!?」

「誰!?」

「教えて!」

しかし湊はそれ以上何も言わない。

机に肘をついて窓の外を眺めている。

女子たちは大盛り上がりだ。

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