久我くんの過保護が止まらない!
ひそひそ声が聞こえる。

「え?」

「久我くん、陽菜ガン見してたよ」

「?ふーん」

なんだか意味深な空気になった。

陽菜には理由がわからない。

その時。

教室後方の男子がぽつりと言った。

「でもさ」

全員の視線が向く。

「久我って結局一ノ瀬以外に興味なくね?」

しん、と静まった。

あまりにも自然に出た一言だった。

「…………」

「…………」

「…………」

女子も男子たちも黙りこくった。

なぜなら事実だったからだ。

湊は友人付き合いが悪いわけではない。

話しかけられれば話すし、頼まれれば助ける。

けれど、自分から誰かに近付くことはほとんどない。

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