久我くんの過保護が止まらない!
痛いところを突かれた恒一は言葉に詰まる。

「.....っ、ふ。証拠も揃わんうちから結論出しとるもんな」

「仕事じゃそんなことしないよ!」

「家でもそうしてくれへん?」

「それとこれとは別!」

「別ちゃうって。」

真顔で返す湊に、恒一はぐぬぬ……と悔しそうな顔になる。

その様子を見ていた陽菜は、堪えきれず吹き出した。

「ふふっ。」

「陽菜まで笑う!」

「だってお父さん、大慌てだったもん。」

「当たり前だよ!」

恒一は立ち上がると、今度は壊れた下駄を手に取った。

「これ、修理できるかなぁ。」

「新しいの買った方が早いと思う。」

「じゃあ明日買いに行こう!」

「え、いいの?」

「もちろん!」

ニッと笑う恒一。

「浴衣もすごく似合ってたし、新しい下駄くらい買わせてよ。

来年も綺麗に浴衣着れるようにな。」

「ありがとう、お父さん。」

「よし!」

機嫌を直した恒一は満足そうに頷いた。

そんな父娘のやり取りを見ながら、呆れたように笑う湊。

陽菜も恒一もつられて笑った。

夏祭りの一日は、そんな賑やかな笑い声とともに幕を閉じた。

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