久我くんの過保護が止まらない!
今の一言、絶対わざとだ。

「兄ちゃん.....」

「なんや」

「それマウント?」

「事実を言うただけやけどぉ?」

ふん、と腕を組んで煽るように口角を上げた。

「なんか......なんかもうちょい言い方ない!?

自慢げに聞こえるよ兄ちゃん!!」

「ないわ」

「あるよ!」

「昨日来んかったんは渚やし。」

「ぐっ……。」

痛いところを突かれた。

確かに行けなかったのは自分だ。

反論できない。

「ご、ごめんってぇ……。」

しょんぼり肩を落とす渚。

その様子を見た陽菜は、ようやく湊の意図に気付いたらしい。

「もしかして湊......ちょっと意地悪してる?」

「っ、はぁ?してへんし。」

「昨日のこと自慢したかっただけでしょ。」

「……。」

思わず、ギクッとして目を逸らした。

湊のその反応が答えだった。

「ほらぁ。」

それを見抜いた陽菜がくすくす笑う。

「子どもなんだから。」

今度は反論できなかった。

教室のあちこちから小さな笑い声が漏れる。

そんな空気に包まれながら、渚は困ったように笑って頭を掻いた。

「なんか兄ちゃん、思ってたより独占欲強いんだね。」

「なわけないやろ。」

だが、その言葉とは裏腹に、湊の視線は自然とくすくす笑う陽菜を追いかけていた。

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