久我くんの過保護が止まらない!
「そういえばさ」

「ん」

「湊、英語得意だよね」

「普通やけど」

「前のテスト九十七点だったじゃん」

「三点落としたし」

「上昇思考〜」

普通なら褒められる流れだった。

しかし、湊は少し眉を寄せた。

「陽菜」

「ん?」

「51点やったやつがおる前でその話やめた方がええで」

「……あ」

陽菜の顔が固まる。

すぐ近くの席に、英語が苦手な男子がいた。

「ご、ごめん!」

「別にいいよ」

「本当にごめん!」

「一ノ瀬さんは悪くない」

「いやほんとに――」

「久我が悪い」

「なんでや」

即座に飛んできた責任転嫁に、教室に笑いが広がる。

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