久我くんの過保護が止まらない!
最初のころは、家が成り立たなくなるという危機感からやっていた。

父に任せたら三日後には冷蔵庫がプリンと高級肉と謎のお取り寄せスイーツで埋まる。

家事能力が壊滅的なのだ。

「じゃあまた明日ね!」

「うん、またね!」

友人たちと別れ、鞄を肩に掛ける。

その時。

「陽菜」

後ろから声がした。

振り返る。

既に竹刀袋を持った湊が立っていた。

剣道部のジャージ姿だ。

制服も似合うが、部活着姿も様になる。

もっとも、本人はどうでもいいと思っているだろうが。

「部活?」

「せや」

「頑張ってね」

「ん」

短い返事。

しかし行こうとしない。

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