久我くんの過保護が止まらない!
その反応に陽菜は満足する。

幼い頃からずっとそうだった。

湊は感情が顔に出ない。

でも陽菜にはなんとなくわかる。

今も少し嬉しそうだ。

..........たぶん。

「お味噌汁温める?」

「あとでええ」

そう言って湊は弁当箱を覗き込んだ。

「今日多ない?」

「剣道部エース様なので!」

「皮肉?」

「事実~」

すると湊はふっと息を吐く。

笑った……というほどではない。

けれど確実に機嫌が良くなった。

その時。

二階から慌ただしい足音が聞こえた。

嫌な予感がする。

ものすごくする。
< 4 / 157 >

この作品をシェア

pagetop