久我くんの過保護が止まらない!
今日は肉じゃが。

たぶん、帰宅したら嬉しそうな顔をするだろう。

本人は隠しているつもりだろうけれど。

「よし」

レジ袋を持ち直す。

今日はいい買い物ができた。

献立もすんなり決まったし、おまけにクーポンも貰えた。

なんだか幸せな気分で、陽菜は家への道を歩いていった。

湊が帰宅したのは、それから二時間半ほど経った頃だった。

午後七時少し前。

玄関の扉が開く音がする。

「ただいま」

聞き慣れた低い声。

キッチンで肉じゃがを煮込んでいた陽菜は、すぐに返事をした。

「おかえりー」

ぱたぱたとスリッパの音が近付いてくる。

リビングへ入ってきた湊は、部活帰りらしく少し疲れた顔をしていた。

ジャージ姿のままスポーツバッグを床へ置く。

額にはうっすら汗。

部活終わりなのがよく分かった。

「お疲れ様」

「ん」

短く返事をしながら、ふと鼻を鳴らす。

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