久我くんの過保護が止まらない!
その様子を見ながら湊は肉じゃがの鍋を見つめた。

そして小さく呟く。

「怖....」

もちろん、耳ざとく聞き取った陽菜に睨まれる。

「湊?」

「すんません」

即座に謝罪した。

絶対に怒らせてはいけない人間が、一ノ瀬家には一人いるのである。

「ほんとに反省してる?」

陽菜が腕を組む。

恒一は正座していた。

「してます」

「本当に?」

「本当に」

「高級プリンだったんだよ?」

「はい」

「ぜーんぶ落としちゃったんだよね?」

「はい……」

どんどん声が小さくなる。

< 54 / 157 >

この作品をシェア

pagetop