久我くんの過保護が止まらない!
そんな彼女を見ながら、湊はふと目を細めた。

いつもしっかり者で、誰かの面倒ばかり見ていて自分のことは後回し。

だからこうして珍しく失敗して落ち込んでいる姿は、少しだけ新鮮だった。

そして―――少しだけ、可愛いと思った。

「まあ」

湊が言う。

「次頑張ればええやろ」

慰めるような声だった。

陽菜は顔を上げる。

「……そうする」

「ん。前向きぃや。」

それだけ。

それだけなのに。

友人たちはなぜか顔を見合わせた。

(今の優しくない?)

(優しかった)

(あの久我くんが?)

(この久我くんが..........)

しかし当の陽菜は、そんなことよりテストの点数の方が心配だった。

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