久我くんの過保護が止まらない!
湊は曖昧な返事をしない。

「ごめん」

即答だった。

女子の顔が固まる。

「俺、好きな人おるから」

静かな声。

けれど迷いはない。

女子は唇を噛んだ。

少しだけ泣きそうな顔になる。

「……そう、ですか」

「ごめんな」

「っ、いえ。」

強がるように笑う。

「教えてくれてありがとうございました。」

それだけ言うと、女子は頭を下げて走っていった。

一人残された湊は小さく息を吐く。

そして。

「腹減った......」

ぽつり。

一番最初に出てきた感想がそれだった。

昼休みは短い。

早く戻らないと陽菜が先に食べ始めてしまう。

そんなことを考えながら、湊は教室へ向かった。

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