久我くんの過保護が止まらない!
湊はようやく理解した。

「だってほんまやし」

「本当にいるんですか!?」

「おるよ」

即答だった。

迷いが一切ない。

女子二人が顔を見合わせる。

「誰なんですか」

「それは言わへん」

「なんでですか」

「お前らには関係ないことやからに決まっとるやろ」

ぴしゃりと言い切った。

取り付く島もない。

その時だった。

「湊?」

聞き慣れた声がした。

廊下の向こう。

鞄を肩にかけた陽菜が立っていた。

今日は日直だったため帰りが少し遅かったのだ。

「何してるの?」

てくてく近付いてくる。

女子たちが振り返るのと同時に、湊も振り返った。

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