久我くんの過保護が止まらない!
そして―――

少しだけ............本当に少しだけ、表情が緩んだ。

「なんや、陽菜か。」

「部活行く途中?」

「そ。」

それだけの会話。

しかし。

目の前の女子二人は見逃さなかった。

昼休みからずっと無表情だった湊のまとう空気が、

今だけ明らかに柔らかいことを。

「……」

「……」

二人の視線が陽菜へ向く。

そして、昼休みから泣いていた女子も恐る恐る陽菜を見た。

小柄で、浮かべる笑顔が優しそうだ。

そして何より。

久我湊が唯一自然に話している相手。

女子たちは何となく察した。

「?」

陽菜は事情が分からず首を傾げた。

「何かあった?」

誰にともなく聞く。

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