久我くんの過保護が止まらない!
すると、女子二人は顔を見合わせた後。

「……いえ」

そう答えた。

もう何となく分かってしまったからだ。

勝ち目がないとかそういう話ではなく。

たぶん最初から。

久我湊の隣には誰も入れなかったのだろう。

ずっと。

ずっと前から。

「行こ、紗希」

「……うん」

泣いていた女子も小さく頷くと、去り際に一度だけ振り返った。

「失恋だぁ……」

ぽつりとこぼれたその呟きは、誰にも聞こえなかった。

女子たちはそのまま廊下の向こうへ去っていく。

残された陽菜は首を傾げた。

「知り合い?」

「いや、知らん」

「え、そうなの?」

「たぶん」

「たぶんって何??」

相変わらずである。

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