久我くんの過保護が止まらない!
一年の頃はたまに見に行っていたが、

二年に上がってからはお互い忙しくなり、剣道部の見学などほとんどしていない。

「県大会近いんでしょ?」

「せやけど―――」

「頑張ってるとこ見たいなぁって思って。」

ニコニコしている。

悪気ゼロの笑顔だった。

そんな陽菜とは相反して、湊は内心大混乱だった。

嫌ではない。

むしろ来てほしい。

めちゃくちゃ来てほしい。

ただ、来られると非常に困るのだ。

なぜなら―――

陽菜が見ている日は妙に張り切ってしまうから。

自覚はあるし、部員にもバレている。

顧問にもたぶんバレている。

去年なんか、

『今日一ノ瀬さん来てるぞ』

と言われた瞬間に面を三本連続で決めて、

『わっかりやす』

と部員全員に笑われたのだ。

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