久我くんの過保護が止まらない!
黒歴史である。

「だめ?」

陽菜が少し首を傾げる。

その仕草に湊は目を逸らした。

「……別に。

来たいんなら来たらええやん」

ぶっきらぼうな返事。

しかし、陽菜は知っている。

これは湊なりの許可だ。

「やった」

嬉しそうに笑う。

その顔を見て、湊はまた小さくため息を吐いた。

絶対今日は調子が狂う。

そんな未来しか見えない。

陽菜は上機嫌で歩き出す。

「じゃあ見学席で見てるね」

「好きにせぇよ。

ただ―――親父みたいに騒いだら追い出すからな」

「流石にそれはしないって.......」

恒一は息子の試合になるとやたら熱くなる。

以前地区大会で、

『湊いけぇぇぇ!!』

と叫んで審判に注意された前科まである。

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