久我くんの過保護が止まらない!
毎度ながら不思議な光景だった。

「陽菜ー!」

呼ばれて顔を上げる。

友人たちが手を振っていた。

陽菜も手を振り返す。

「おはよー!」

その様子を見た湊が小さくため息を吐いた。

「なんで陽菜だけあんな好かれとるんや」

「え?」

「いや別に」

「湊だって人気じゃん」

「女子からの人気とかいらん」

「もったいない」

「陽菜に全部やる」

「いやいらないよ」

手をぶんぶん振りながら即答する。

すると湊が少しだけ口元を緩めた。

本当に少しだけ。

気付く人はほとんどいないだろう。
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