久我くんの過保護が止まらない!
それから数十分後。

陽菜は体育館の端に座っていた。

体育座りで膝に頬杖をつく。

完全にくつろいでいる。

目の前では竹刀がぶつかり合う乾いた音が響いていた。

「めーん!!」

「こてぇ!!」

部員たちの声が飛び交う。

防具姿の集団はなかなか迫力がある。

剣道に詳しくない人間なら少し怖いかもしれない。

だが陽菜はもう見慣れていた。

小学生の頃から湊の試合を見ている。

むしろ久々で懐かしいくらいだった。

「相変わらず強いなぁ」

ちょうど今、湊が先輩相手に一本決めたところだった。

面が綺麗に決まる。

審判役の部員が即座に旗を上げた。

「一本!」

「おー」

陽菜は素直に拍手する。

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