久我くんの過保護が止まらない!
―――少し、口元を緩めて。

「…………」

体育館が静まる。

部員たちが固まる。

顧問まで固まる。

「見た?」

誰かが言った。

「見た」

「今笑った?」

「笑った」

「久我が?」

「マジか」

ざわざわし始める部員たち。

「?」

首を傾げる。

何かあったのだろうか。

その横でマネージャーがぼそりと呟いた。

「これだから一ノ瀬さんが来る日は面白いんだよなぁ……」

その言葉の意味を、陽菜は最後まで理解できなかった。

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