約束の続きをもう一度~再会した御曹司の彼は、娘ごと私を甘やかして離しません~
千宙に和葉と詩音を託した湊は真宙と共に会社へ向かう中、湊は昨晩の出来事をぽつりぽつりと話し始めた。
父親が和葉に何をしたのか。
詩音が自分の子供だったこと。
全てを聞き終えた真宙は言葉を失っていた。
「…………そんなことが、あったのですか……」
ようやく絞り出した声には驚きと動揺が滲んでいる。
「ああ……聞いた時は俺も耳を疑ったさ……まさか親父がそこまでしていたなんてな……」
「和葉様は……さぞお辛かったでしょうね……」
「……ああ、辛い思いをさせちまった。守ってやれなかった自分が、不甲斐なくて情けねぇよ」
「それは社長のせいではありません。社長が知らされていなかった以上、どうすることもできなかったではありませんか。どうかそこまでご自分を責めないでください」
真宙のその言葉に胸の奥に溜め込んでいた感情を吐き出すように、湊は低い声で続けた。
「…………詩音が俺の子供だと知った時……嬉しかったんだ。でも……同時に、すごく辛かった」
握り締められた拳に力がこもる。
「もし、あの時和葉を守れていたら……子供が出来たことを聞いて、一緒に喜んで……生まれてくる日を楽しみに待って……。三人で、当たり前みたいに幸せな時間を過ごせていたはずなんだ…………」
「社長……」
「俺が気づいていれば……もっと強ければ……。そう考え始めると、どうしようもなくなるんだ」
真宙は何も言えなかった。
湊の苦しみを理解しながらもどんな言葉を掛ければいいのか分からず、ただ今は湊の言葉を遮らずに聞くことしか出来なかった。
やがて会社へ到着すると二人はそのまま社長室へ向かい、大我の到着を待つことに。
社長室に入っても尚、湊の表情から重苦しさが消えることは無く、窓の外を眺めたまま黙り込んでいる。
そんな姿を暫く見つめていた真宙は意を決したように口を開いた。
「社長……」
「……なんだ?」
「……過去を変えることは出来ませんが、未来は変えられます。ですから今度こそ守ってあげてください……私も、精一杯お手伝いさせていただきますから。だからどうか、ご自分を責めないでください……」
「…………ああ、そうだな……過去は変えられねぇからこそ、これからが大切だよな……。勿論、何があっても二人のことは守るし、これからは誰よりも幸せにしてみせる…………だからこそ、お前や千宙、それから大我の協力が必要なんだ」
「そうですね。私や千宙は勿論ですが……副社長もきっと、社長の力になってくださると思います」
「ああ、俺もそう信じてる」
二人はそんな期待を込めながら大我の到着を待っていると、コンコンとドアをノックする音と共に、「お待たせしてすみません」という言葉を述べながら大我が姿を現した。
父親が和葉に何をしたのか。
詩音が自分の子供だったこと。
全てを聞き終えた真宙は言葉を失っていた。
「…………そんなことが、あったのですか……」
ようやく絞り出した声には驚きと動揺が滲んでいる。
「ああ……聞いた時は俺も耳を疑ったさ……まさか親父がそこまでしていたなんてな……」
「和葉様は……さぞお辛かったでしょうね……」
「……ああ、辛い思いをさせちまった。守ってやれなかった自分が、不甲斐なくて情けねぇよ」
「それは社長のせいではありません。社長が知らされていなかった以上、どうすることもできなかったではありませんか。どうかそこまでご自分を責めないでください」
真宙のその言葉に胸の奥に溜め込んでいた感情を吐き出すように、湊は低い声で続けた。
「…………詩音が俺の子供だと知った時……嬉しかったんだ。でも……同時に、すごく辛かった」
握り締められた拳に力がこもる。
「もし、あの時和葉を守れていたら……子供が出来たことを聞いて、一緒に喜んで……生まれてくる日を楽しみに待って……。三人で、当たり前みたいに幸せな時間を過ごせていたはずなんだ…………」
「社長……」
「俺が気づいていれば……もっと強ければ……。そう考え始めると、どうしようもなくなるんだ」
真宙は何も言えなかった。
湊の苦しみを理解しながらもどんな言葉を掛ければいいのか分からず、ただ今は湊の言葉を遮らずに聞くことしか出来なかった。
やがて会社へ到着すると二人はそのまま社長室へ向かい、大我の到着を待つことに。
社長室に入っても尚、湊の表情から重苦しさが消えることは無く、窓の外を眺めたまま黙り込んでいる。
そんな姿を暫く見つめていた真宙は意を決したように口を開いた。
「社長……」
「……なんだ?」
「……過去を変えることは出来ませんが、未来は変えられます。ですから今度こそ守ってあげてください……私も、精一杯お手伝いさせていただきますから。だからどうか、ご自分を責めないでください……」
「…………ああ、そうだな……過去は変えられねぇからこそ、これからが大切だよな……。勿論、何があっても二人のことは守るし、これからは誰よりも幸せにしてみせる…………だからこそ、お前や千宙、それから大我の協力が必要なんだ」
「そうですね。私や千宙は勿論ですが……副社長もきっと、社長の力になってくださると思います」
「ああ、俺もそう信じてる」
二人はそんな期待を込めながら大我の到着を待っていると、コンコンとドアをノックする音と共に、「お待たせしてすみません」という言葉を述べながら大我が姿を現した。