儚い君と恋をする。

…まだ私と同い年ぐらいなのに、ちょっと可哀想だな…。


いつの間にか彼を見つめていた私は、こちらに振り返った彼と目がパチッと合ってしまった。


あ、やばい…。
幽霊と関わってもロクなことない。


私は急いで視線を逸らして、再び目の前を流れる川に視線を戻した。


すると

「…ねぇ、俺の事見えてんの?」

「…えっ」


視線を上げるとさっきまでぼんやりと佇んでたはずの…幽霊の彼だった。


彼は、黒髪をサラサラと揺らした綺麗な顔の男の子だった。

< 2 / 64 >

この作品をシェア

pagetop