儚い君と恋をする。

綺麗な顔で私の顔を覗いてくる彼。


「…おい、きーてる?」

「…えっと…」

「俺からさっき目逸らしたろ?見えてるだろ?」


やばい…動揺して返事しちゃったじゃん…っ、さすがに幽霊に話しかけられたことはないから焦るっ

やばいやばい…。


私は、スっと立ち上がると彼を無視してカバンを肩にかけると逃げるように歩き出す。


だけど音のない彼はスーッと私に着いてきて、私の目の前にふわふわと回り込むと


「…やっぱお前見えんじゃん」

「つ、ついてこないでよっ!」


ついてくる彼を振り切りたくて私は自宅のマンションに走った。
エントランスに着くと、思いっきり走った私は肩ではぁはぁと息をする。


落ち着いて振り返ると、何事も無かったかのように私の後ろでふわふわとしている彼。
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